歯の健康(幼児編)

生活の中のひとさじ

幼児の歯磨きについて調べ始めると、
情報が多すぎて、正直よく分からなくなりました。

電動歯ブラシがいいのか、
手磨きの方がいいのか。
フッ素はどれくらい使っていいのか。

「嫌がる子どもを、どうやって毎日磨けばいいんだろう」

そんなことを考えながら、
今日も歯ブラシを手に取っています。

この記事では、
我が家で試してきたことや、
歯科衛生士の義妹から聞いた話をもとに、
“続けやすさ”を大切にした幼児の歯磨きについて
書いていきたいと思います。

1 幼児の歯磨きで、大切なことって?

子どもの歯磨き、これで合っているのかな。
そう思って、歯科衛生士の義理の妹に聞いてみました。

「どこの歯ブラシを使っているの?」
「歯磨き粉は何がいい?」
「一日にどのくらい磨けばいい?」

気になって、つい質問攻めにしてしまった私に、
妹は少し考えてから、こう教えてくれました。

「アイテムや磨く時間ももちろん大切です。
でも、それ以上に大事なのは“正しく磨けているかどうか”ですよ。」

たくさん磨くことや、良さそうな道具を揃えることよりも、
毎日の中で“きちんと汚れを落とせているか”を意識すること。

では、幼児の歯磨きにおける「正しく磨く」とは、
具体的にどんなことなのでしょうか。

2「正しく磨く」とは?幼児の歯磨きの基本

理想の回数は?

一般的に、歯科の専門家が勧めているのは
1日2回以上の歯磨き
朝と夜、その中でも特に大切なのが就寝前です。

夜は寝ている間に唾液が減り、
お口の中で菌が増えやすくなります。
一日の終わりに、しっかりリセットしてあげることが
虫歯予防につながるとされています。

正直、日中は外出先だったり、
機嫌やタイミングの問題で難しいこともありますよね。
なので「毎食後きっちり磨かなきゃ」と思うよりも、
夜の歯磨きを大事にする
そこをひとつの軸にできると、気持ちも少し楽になる気がします。

磨く時間はどれくらい?

目安としてよく言われるのは、1回あたり約2分

上の歯、下の歯、奥歯、表と裏と噛む面…
全部の歯をまんべんなく磨こうとすると、
どうしてもそれくらいの時間が必要になります。

とはいえ、幼児にとって2分はなかなか長い時間。
途中で嫌がったり、動いたりするのも自然なことです。

「2分きっちり」を目標にするというよりは、
できる範囲で、できるだけ丁寧に
今日はここまでできた、を大切にしたいです。

幼児の歯磨き、タイミングの考え方

タイミングは、こんなふうに考えるとシンプルです。

  • 朝:起きてすぐ、または朝食後
  • 夜:寝る前(いちばん大事)

もし昼にも磨けたら、それはプラス。
でも毎日完璧じゃなくていい。
夜の歯磨きだけはなるべく習慣にする
それだけでも、十分意味があると思います。

「正しく磨く」って、実はこんなこと

「正しく磨く」というと、
難しい技術が必要なように感じますが、
基本はとてもシンプルです。

  • 歯ブラシは歯と歯ぐきの境目に軽く当てる
  • 力を入れすぎず、やさしく
  • 大きくゴシゴシ動かすより、小さく円を描くように

子どもの歯や歯ぐきはとても繊細なので、
強さよりも“当て方”と“丁寧さ”の方が大切だとされています。

嫌がっているときほど、
早く終わらせたくて力が入りがちですが、
「短時間でもやさしく」を意識できるといいなと思います。

3 正しく磨くための壁|イヤイヤ期

幼児期の歯磨きで、多くの家庭がつまずくのが「イヤイヤ期」ではないでしょうか。

お風呂を出て体を拭き、保湿をして、服を着せて、髪を乾かして。
ようやく一息つける頃には、子どもはすでに自由モード。

遊び回る子どもをつかまえて歯磨きをしようとすると、
まるで自分の時間や楽しみを奪われたかのように、
口をぎゅっと閉じて開けてくれない……そんな日も日常茶飯事でした。

反対に「じぶんでやるの!」とやる気満々な日もあります。
仕上げ磨きのために私が持っていた歯ブラシを奪い取り、
「今日は絶対に自分で磨く!」という強い意志を感じる日も。

子どもの主張や成長はうれしい。
でも、思うように磨いてあげられないことに、親のほうが焦ってしまう。
そんな気持ちを、きっと多くの方が経験しているのではないでしょうか。

うまくいかなかったこと

正直に言うと、
最終的には羽交締めにしてでも歯磨きを実行してしまい、
泣かせてしまうこともよくありました。

泣くと口が開くので、磨きやすい。
それは事実なのですが、
「健康のためとはいえ、泣かせてまでする必要があるのだろうか」
「このやり方で、歯磨き自体が嫌いになってしまわないだろうか」
そんな不安が、毎回頭をよぎっていました。

将来の虫歯リスクを考えると手を抜けない。
でも、親子ともにストレスが溜まっていく。
歯磨きの時間が、だんだんとつらい時間になっていきました。

それでも歯磨きを諦めなかった理由

義妹(歯科衛生士)や、かかりつけの歯医者から
「3歳頃までに口腔内の細菌バランスがある程度決まる」
「この時期に良い口腔環境を保つことが、将来の虫歯リスクを下げる」
という話を聞いていたことが、大きな理由です。

また、自分自身が歯でかなり苦労してきた経験から、
同じ思いを子どもにはさせたくない、という気持ちもありました。

割り切ったこと

試行錯誤の末、我が家なりに割り切ったことがあります。

  • 寝る前の口腔ケアは欠かさない
  • 朝の歯磨きができない日があっても良しとする
    (その代わり、朝食後は水分をとって口をすすぐ)
  • 「このタイミングで磨かなくてはならない」という固定観念を手放す
  • 泣かせてまで無理に磨くことはしない
  • 機嫌が悪い日は、少し時間をおいて機嫌のいいタイミングを待つ

完璧を目指すのをやめたことで、
親の気持ちが少し楽になりました。

少し楽になった工夫

① 子どもに選ばせる

「やらされている」から「自分で決めた」に変わるだけで、
驚くほどスムーズになることがありました。

  • 今磨く?それとも絵本を読んでから?
  • 歯ブラシはどっちにする?
  • 歯磨き粉は家用と持ち運び用、どっちにする?
  • 仕上げ磨きはパパ?ママ?それともぬいぐるみ?

すべてを選ばせる必要はありません。
子どもが納得できる選択肢を少し用意するだけで、
結果的に時短になり、親のストレスも減りました。

② 歌や絵本を取り入れる

歯磨きの時間を「楽しいこと」と結びつけるのも一つの方法です。

我が家では歯磨き絵本はあまりハマりませんでしたが、
歌は効果がありました。
童謡や知っているメロディに合わせて、適当に歌うだけでも十分。

※動画は、寝る前に強い光を浴びることで睡眠の質が下がったり、
他の動画を見たくなってしまうことがあったため、使っていません。

③ 今日の思い出話をしながら磨く

歯磨きを「作業」ではなく、「会話の時間」にしてみる工夫です。

「今日の夜ごはん、鶏肉おいしかったね」
「ここに鶏さん、挟まってるかも?」
そんな何気ない会話をしながら磨くと、
子どもも自然と口を開けてくれることがありました。

もう少し大きくなったら、
今日のおやつや、その感想を聞いてから歯磨きに入るのもいいかもしれません。

まだまだ試行錯誤の途中ですが、
楽しく、無理なく健康を守れるように、
これからも続けていけたらと思っています。

4 使ってみてよかったアイテム(幼児編)

ここで紹介するのは、
「これを使えば完璧」「これさえあれば大丈夫」というものではありません。

歯科衛生士の義妹からも聞いていますが、幼児期の歯磨きで一番大切なのは、道具そのものよりも「正しく磨けていること」と「菌を増やさないこと」です。

その前提の上で、
ちべ家で実際に使ってみて「これは取り入れてよかった」と感じたものを紹介します。

子ども用歯ブラシ(メイン)

クリニカキッズ 歯ブラシ 0〜2歳用

毛先がやわらかく、ヘッドが小さいので、口の小さな時期でも磨きやすい歯ブラシです。
何より持ち手が柔らかくしなる構造のため、万が一子どもがブラシを加えたまま走り回っても重大な事故になりにくい安心感があります。

市販品で持ち手にリングがついているものもありますが、本人が磨きにくそうでした。
こちらの商品が安心と実用性のどちらも叶えてくれるため、現在は重宝しています。

元々大人用のクリニカの歯ブラシを使用していたこともあり、こちらの商品に辿り着きました。今後もこちらの3〜6歳用に移行する予定ですが、より合うものを見つけたましたら、ご紹介しようと思います。

参考までに↓
クリニカキッズ 歯ブラシ

仕上げ磨き用・サブの歯ブラシ

その時に子どもが好きなキャラクターの歯ブラシ

ちべ家では、仕上げ磨き用を兼ねて
「気分転換用」としてキャラクター歯ブラシを用意しています。

現在は、セリアのはらぺこあおむしの歯ブラシを使っています。

お気に入りのキャラクターがあるだけで、
「今日はこれにする!」と自分から歯磨きに向かってくれる日が増えました。

フッ素ジェル(フッ素濃度について)

チェックアップジェル コドモ(フッ素950ppm)

最初はフッ素500ppmのものを使っていましたが、
かかりつけの歯医者さんから、

  • 保護者の管理下で使う
  • 量は米粒一粒大
    (2歳までは2ml程度、3~5歳は5mm以下)
  • 心配であれば3歳までは500ppmがおすすめだが、基準が新しく900~1000ppmに変わった
    2023年1月に推奨濃度が改訂

と教えていただき、現在は950ppmに切り替え、米粒一粒大の量を使っています。

※年齢やお口の状態によって適切なケアは異なります。心配な場合は、かかりつけの歯科医に相談してください。

参考までに↓
ブクブクうがいがむずかしい子に/仕上げのフッ素コートに
チェックアップジェル コドモ
歯磨き粉にとして、低研磨剤入りで汚れ落ちがいい
チェックアップ コドモ

歯間ケア(子ども用デンタルフロス)

子どもデンタルフロス フロッシィ

きっかけは、歯医者さんのガチャガチャで当たったことでした。

「フロスはまだ難しいかな」と思っていましたが、
意外にも自分でやりたがり、親の方が驚いたアイテムです。

色やフレーバーがいくつかあり、個包装で持ち運びしやすいのも助かっています。

参考までに↓
子どもデンタルフロス フロッシィ

フロスを使うタイミング(ちべ家の場合)

  • 明らかに食べ物が歯に挟まっているとき
  • 余力がある日だけ
  • 毎日必ずやらなくてもOKと割り切る

仕上げ用アイテム

MIペースト
(※牛乳アレルギーのある方は使用を控えてください。)

義妹(歯科衛生士)に教えてもらったアイテムです。

メインで使っているのは私ですが、
歯が生えはじめた子どもにも使うことができます。

画像はミント味ですが、
いちごやヨーグルト味などお子様も使いやすいフレーバーもたくさんあります。

MIペーストを使ってよかったこと

  • 歯の石灰化を助けてくれる
  • 歯の脱灰を防ぐ
  • 綿棒でさっと塗れるので手軽 

「今日はどうしても歯磨きできずに寝てしまった……」
そんな日でも、綿棒に少量取って歯に塗ってあげるだけで、
親の心の平穏がだいぶ保たれています。

口を開けて寝てしまうお子さんがいるご家庭には、
虫歯予防の意味でも特におすすめです。

※年齢やお口の状態によって適切なケアは異なります。心配な場合は、かかりつけの歯科医に相談してください。

参考までに↓
MIペースト
調べている中で、虫歯の仕組みやMIペーストとフッ素入り商品の違いが分かりやすく、参考になったのでご紹介させていただきます↓
MIペーストとフッ素の違い

まとめ

歯磨きは、うまくいかない日があって当たり前のものだと思います。
大切なのは、完璧に磨くことよりも、続けようとすること。

子どもも大人も、歯の健康は一日で守れるものではありません。

その日の気分や成長に合わせて、少しずつ形を変えながら続けていく。

無理をしすぎず、できることを積み重ねていけたらいいですね。

大人編や離乳食前までは、下記の記事で紹介しています。
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